ブログを始めるに当たって
- Takeshi Oryoji
- 9月7日
- 読了時間: 2分
剣道のセミナーに参加して
先日、マルセイユで行われた剣道のセミナーに参加してきた。日本から3人の8段の先生方が招かれ110名が参加するという大規模なセミナーだった。
私は約二年前に母国である日本を離れスイスに移住した。それまでは東京で剣道の稽古をしていて3段まで取得していた。剣道の奥深さに触れこれから長い年月をかけてやれるところまで剣道を深めてみようと一度は思ったが、日本を離れることになりその時点で剣道に対するその思いは一度断念した。それでも防具一式を手放す気にもなれず一応持ってきてはいた。そのおかげで、知人を経て今回このセミナーに招待されたとき幸運にも参加することができた。
二年振りに剣道の対人稽古の感覚を味わった。そして私が目指す武道を実現するために剣道から学ぶことは非常に重要であるということを改めて実感した。私が専門としている武道の分野は素手だが、大雑把に言うと、私が日々考え稽古し目指しているテーマは、素手武道の分野で剣道の世界観を実現したいというものだ。ではここで言う剣道の世界観とはどういうもので、剣道から学ぶべきものとは具体的にはどのようなことか、それを反映した素手武道の形態はどうあるべきなのだろうか。
このブログでは、こういったことについて私が考えていること、またそれ以前にこのようなテーマに至る過程で私が考えてきた様々なことについて共有してみたい。